インタビュー月山翔雲さん
アンニョンハセヨ、インジュです。
今回のインタビューは、広島を拠点に活動するシンガーソングライター・タレントの月山翔雲さんこと李翔雲(イ・サンウン)さんです。今年から青年会広島県本部の会長にも就いています。
この日は西日本豪雨で被害に遭った地元のチャリティーライブで上京しており、ざっくばらんに話を聞かせて頂きました。
――2016年に本名から月山翔雲に変えて活動していますね。最初からこんな質問で恐縮ですが・・・
隠しているわけではないので大丈夫です。
地元・広島県北広島町の観光大使としてテーマソングを作ったり、マツダスタジアムで君が代斉唱をする機会を頂いたりする中で、リスナーにとって僕の活動内容と名前で混乱するんじゃないかと思いました。
李という名前だけどK-POPを歌っているわけでもないですから。
地元で活動しながら、「本名のために損している」と周囲に指摘されることも多かった。
でもその時は悔しくて何とか貫きたいと思っていたけど、「1人のアーティストとして見てもらいたい」と思い決めました。
公言しなくても、後から在日韓国人だと知ってもらって良いのかなと。
――シンガーソングライターになったきっかけは?
小さい頃から歌を聴いてはすぐに覚えて歌うような子どもで、学生時代は趣味でバンドを組んでいました。
もともとは東京の広告代理店でサラリーマンをやっていたのですが、25歳の時にふと、「自分のために生きているのかな?」と思った。
振り返ってみた時に、やりたいこととして韓国留学と音楽が思い浮かびました。
韓国に行く予定で退職したのですが、その時にちょうどEXILEのメンバー募集があったんです。
1次審査に受かりましたが2次で落ち、渡韓のタイミングを逃してしまいました。
音楽活動はその年から。会社員時代の経験を生かして営業をかけていくうちに、あちこちから呼んでもらえるようになりました。
CDデビューは2年後の2012年です。今はテレビCMやドラマの出演など、タレント活動もやっています。
――マツダスタジアムでの君が代斉唱は本名の時だったので、正直驚きました。
話が来た時は僕も「韓国人なのに?」と思いました。
念のためもう一度尋ねてもらいましたが、球団は「ぜひ」と言ってくれた。理由は「スポーツに国境はない」でした。うれしかったですね。
子どもの時から見ている広島カープの試合での独唱。正直、緊張のため何も覚えていません(笑)
一部の在日や韓国コミュニティーからは「魂を売った」などと非難を受けましたが、それ以上に良い反応をたくさんもらいました。
たとえば他の国だったら、外国人が他国の国歌を歌うことはもっと良く受け止められるはずです。日韓の歴史がそれを複雑にしている。
次の世代に風穴を空けられたらと思っています。
――今年から青年会広島県本部の会長になりましたね。
高校生の時に青年会主催のフィールドワークに参加したことがきっかけで、一時は常勤だったこともありました。
広島の特徴は「サムルノリ」が盛んなことで、年4~5回あちこちで演奏の機会があります。
目指しているのは、楽しく学べる場。そして親友や恋人・結婚相手など、出会いの場にしていきたい。
母国訪問も広島独自でできたらなと思っています。
――今後どのような活動をしていきたいですか?
映画や舞台など役者にも挑戦したいと思っています。
表現力が上がって歌にも生きる。外で修行してステージに生かしたいのかも。
そしてやっぱりライブの空気が好き。
お客さんの顔を見るのもとても好きで、思いが通じたと感じる瞬間は何物にも代えがたいです。
自分に自信を持つことができれば、何だってできると思っています。
音楽があったから僕はそう思うことができるようになった。
そうじゃなかったら、損得やお金のことばかり考えていたと思う。歌に感謝しています。
ー最後に、10月26日に初のアルバムをリリースとのことです!
詳しくはオフィシャルサイト(https://www.tsukiyamashoun.com/)をご覧ください!
(聞き手:アン・インジュ)
■最新リリース情報
Album『START』
10/26販売
リーズプランニング
■ライブ情報
月山翔雲 1st ALBUM RELEASE LIVE
日時:10/26(金)19:00~
場所:BULE LIVE HIROSHIMA
詳細はオフィシャルサイトをご覧ください♪