母国修学案内!~在外同胞母国修学プログラム~前編
アンニョンハシムニカ?
秋田出身、在韓歴10年目、韓国での在日学生の集まりである韓国修学生会の元会長、現在は韓国の大学院で映画の演出の勉強をしている全辰隆(チョン・ジニュン)と申します。
今回は僕も10年前に通った在外同胞母国修学プログラムについてのご紹介をしたいと思います!
僕が通った2008年度には、当時ソウルにあった国立国際教育院で行われていました。ですが、2009年度からは忠清南道(チュンチョンナンド)にある国立公州大学の韓民族教育文化院にプログラムが委託され運営されています。
そのため今回どのような雰囲気な中で行われているのかソウルから公州(コンジュ)に取材に行ってきました!
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さぁ出発!!
ソウルから公州までは江南(カンナム)にある高速バスターミナルや、ソウルの南部にある南部バスターミナルからバスで約1時間半〜2時間ほどかかります。値段は片道9千ウォン(約900円)ほどです。公州のバスターミナルからはバスターミナル前のタクシー乗り場にてタクシーに乗り、5〜10分ほどで韓民族教育文化院に到着します。タクシー代は4千ウォン(約400円)ほどかかりました。
(※公州大学は公州市内に新館キャンパス、玉龍(オクリョン)キャンパスの2つキャンパスがあります。玉龍キャンパスの方に韓民族教育文化院がありますので間違えないように!)
学校に到着!!
プログラムの詳細についてはこちらの資料をご覧いただくとわかりやすいと思います。
※2018年度の募集は終了しましたが、今年の資料を載せておきます。
さらに詳しい情報を、韓民族教育文化院のホン先生に聞いて来ました。
その内容をまとめたいと思います。
■ 三種類の課程と多種多様な授業
大きく分けて、大学(院)修学準備課程、母国理解課程、特別課程の3つがあります。
・大学(院)修学準備課程は韓国での大学(院)への進学を考えている方のための課程です。大学進学が目標のため、他の課程より韓国語の授業に重点を置いています。一学期5ヶ月ほどの二学期制です。
・母国理解課程は 韓国語でのコミュニケーション能力を身につけることや、文化体験が中心となっています。春秋は3ヶ月、夏冬は2ヶ月ほどの長さなので、大学準備課程よりも短かく、時間の取りづらい方も参加できます。
・特別課程は中高生も参加できる夏休み、冬休みに行われるプログラムです。
どの課程も何歳以上との制限はあっても、何歳以下との制限はありません。過去にはご夫婦でプログラムに参加された方や、70歳を超えた方が韓国での生活や文化を体験したいということで来られたこともあるそうです。
年齢だけでなくプログラムに参加できる回数や、年数にも制限はありません。望む限り好きなだけ勉強することができます。2年間滞在した学生や、過去に参加した学生が数年後また韓国語を勉強しにプログラムに参加したこともあるそうです。
それに各課程ごとに日程が違いますが、先生と相談することにより課程の変更も可能とのことです。
授業は大きく分けて韓国語強化学習クラスと歴史・文化体験クラスに分かれます。
韓国語学習クラスは初級から上級まで各学生のレベルに合わせた韓国語の授業です。少人数のグループなので先生は一人一人に丁寧に教えることができます。
こちらは、教室に貼ってある掲示板。
歴史・文化体験クラスは韓国語のレベルに応じて、文化や歴史について深く学ぶクラスと体験を中心としたクラスに分かれます。どちらも歴史や伝統楽器、テコンドーなどの多様なジャンルにわたる韓国文化を学んだり、体験することができます。
■ 言葉や地理がわからなくても安心!
ここまで読んでいただき、母国修学に興味のある方は出てきたんじゃないでしょうか?ただ心配なのは言葉の問題や生活環境だと思います。
ご安心ください!僕もびっくりするぐらいの安心のサポート体制でした。
韓国到着時にはなんと仁川空港まで送迎に来てくれます。公州、ましてや韓国に行ったことない方も安心ですね(^^)さらには日本語の可能な先生、職員も在籍していますし、ボランティア制度により、日本語などの各言語が堪能な学生によるサポートも行っています。ですから安心してください。韓国語が全くできない方も、こちらに来て一から十分に韓国語の勉強を始められます(^^)
生活環境に関しても、学校の敷地内に寄宿舎や食堂、その他生活に必要な施設が整っています。
学校のすぐ隣にあるこちらの綺麗な建物が寄宿舎です!
部屋は2人一部屋です。部屋ごとにトイレ、シャワーがついています。1人一部屋を使うことも可能ですが、その場合、二人分の料金を払う必要があるそうです。
運動好きにはたまらないジムもあります!
卓球好きにはたまらない卓球台!
ビリヤード好きにはたまらないビリヤード台もあります!
共有パソコンもあります。
たいていのことは学校や寮内にある施設で済ませることができます。もし外部にある病院などに行く際でも、韓国語が不安な学生には、初めの頃でしたら先生が好意で付き添ってくれるそうです。(これは業務ではなく、完全なる先生のボランティアです!)
それと学校側で韓国の留学生保険に加入はしますが、少額の件には対応してなかったり、手続きなど煩わしい部分もあるため、心配な方はそれぞれの国の海外旅行保険などに加入されてくることをオススメしていました。
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韓民族教育文化院のプログラムについての紹介は、前編はここまで!
次回のブログ内容は、魅力的な授業料、寮費や奨学金制度。先生との関係性、在校生のインタビューなど盛りだくさんです。
お楽しみに!
後編につづく・・・
(チョン・ジニュン)
国⽴国際教育院:http://www.niied.go.kr
国⽴公州⼤学 韓⺠族教育⽂化院:http://www.hansaram.kr