ゼロゼロワンダフルの美人モデル
P.S.…在日青年のみなさん、韓国人独特のクックッタム(くじけない強さ)でガンバッて!
![]()
「ゼロゼロワンダフル」といえばKDD(国際電信電話株式会社)の定番CM。歴代CMに出演した世界中の美女の中でも韓国の女性はとくに話題を呼んだ。決してひいき目ではなく・・・。あのCMから早六年。韓国バージョンの主人公はキム・ヒジョンさんという、今もソウルで活躍中のプロのファッションモデル。実は近々日本で本格的にデビューすることが決まっており、日本語も勉強中だという。『アンニョン!』取材班は彼女をソウルで直撃インタビューした。
![]()
|
プロフィール |
|
1968年8月11日ソウル生まれ。T163・B83・W57・H83 |
−−アンニョンアセヨ? 今日はお忙しい中ありがとうございます。
金:アンニョンアセヨ?遠い所までご苦労様です。
−−日本ではKDDのCMでヒジョンさんの人気が爆発しましたが、現在は韓国でどんな日々をお過ごしですか。
金:日本ではKDDのお姉さんということでずいぶんもてはやされましたが韓国では普通の人ですよ(笑)。韓国在住の日本人は私のことを知っているようですが。実は(KDDのCMの後)体調を崩してげっそり痩せてしまったんです。私のこと、すぐにわかりましたか?
−−ええ、もちろんですよ。どこか悪くされたのですか。
金:仕事のしすぎで疲れがたまってしまって、結局入院してしまいました。過労ですね。
−−それは知らなかった。たいへんでしたね。ご家族や周りの方々も心配されたことでしょう。
金:とくに両親には心配をかけてしまいました。「仕事熱心なのはいいけど食事をきちんと取って、少しでも具合が悪かったらすぐ病院に行きなさい。自分の体を管理できるのは自分だけなんだからしっかりやりなさい。」と。
−−友人と会ってゆっくりする時間くらいはあったんですか?
金:以前は私の方が忙しくて友達と会うことすらできなかったのですが、今ではほとんどの友人が結婚しちゃいましたから、子育てなどでむしろ彼女たちの方が忙くなってしまって。友達に会うのって本当に難しいですね。
−−結婚は?
金:今のところまったく考えていません(笑)。
−−そもそも日本に行くことになったきっかけは?
金:KDDのCMには韓国で行われたオーディションに合格して出演が決まりました。撮影も韓国内で行われました。じつはその後一年くらい経って、日本のプロダクションから誘いがありまして。
−−いわゆるスカウトですね。KDDのオーディションはかなりの倍率だったのでは?
金:正確な人数までは記憶していませんが、韓国中のモデルさんたちがオーディションを受けに来ていましたし、中にはテレビで活躍している有名なタレントさんもいらっしゃいました。
−−日本で仕事をしてみて感じたことは?
金:韓国と大差はないと思いますが、あえて言うなら日本のスタッフは時間をきちんと守るということかしら。韓国では時間にルーズなことが多いんです。撮影の終了予定時間が大幅に遅れたり。ただそれは、私が韓国では無名のモデルで、日本ではある程度有名だったからかも知れませんが(笑)。
−−韓国での仕事の方が大変だということですか?
金:私の場合はそうです。日本でのお仕事にはすっかり慣れてしまいましたから。
−−ファンレターなんかすごいんじゃないですか。
金:それが、最近はそうでもないんですよ(笑)。(KDDの)当時はファンレターだけでなく、私が写っているポスターをビデオに全部収めて送ってくださったファンの方もいらっしゃいました。直接日本から会いに来てくださった方も。日本のファンの皆さんには本当に感謝しています。
−−ヒジョンさんを韓国女性の代表としてイメージしている日本人も多いようですが。
金:韓国には私なんかよりもずっとすてきな女性がたくさんいますよ。韓国の女性は日本の女性に比べて外見のアピールが強いので目を引くのかも知れませんね。日本の女性は美しさにいやみがなく、ナチュラルさが印象的で、とても女性的だと思います。
−−日本語の勉強はなさってますか?
金:語学スクールには通っていませんが、家で辞書を引きテキストを見ながら自習しています。はっきりいってあまり上達していません。
−−日本での本格デビューも決まり、お仕事もかなり増えてくるのに、随分のんびりなさってますね(笑)。
金:私はきっちり計画を立てるのが苦手なんです。計画倒れになったときの失望が大きいから。ただ、一度始めたことであれば、一日一日を満足できるまでベストを尽くすようにしています。
−−もしかしてO型ですか?
金:いいえ、A型ですよ(笑)。あまり活動的な方ではないし、どちらかといえばじっと座って手だけ動かしているのが好きなタイプです。
−−今までで一番想い出に残っている仕事といえば?
金:一番と言われると難しいのですがとにかく自分がスターとして扱われているということを実感できたときだと思います。「私はスターなんだ」って自分に浸れるときですね。最近ではほとんどありませんけど(笑)。
−−日本の芸能界で親しい方は?
金:日本の芸能界にはあまり関心がないんです。芸能人の方の顔はある程度おぼえてますけど。SMAPの香取慎吾さんとは同じ番組のスタッフですが一度もお会いしたことはありません。というのも私の出ている部分は、すべて韓国で収録しているものですから。
−−ヒジョンさんの本業はモデルですが、タレントの仕事は自分に向いていると思いますか。
金:私の性格とタレントのお仕事ははっきり言ってまったく合いません。私はとても内気で本当は人前で話をすることが苦手なんです。恥ずかしがり屋で、人の多い所に出ることが苦手なんです。ただお仕事のときは割り切っていますが、今でもあがってばかりですよ。もし「俳優にならないか。」って誘われたとしたら、とんでもないって感じです。俳優さんは人前で話すのが仕事なわけですからね。そういう意味でモデルの仕事の方が私に合っていると思います。
−−モデルの仕事がつらいと思ったことはありませんか。
金:体調が悪いときや、嫌なことがあって気分が晴れないときはやはりノリませんね。モデルはいつでも笑顔を絶やしてはいけませんから。スタッフがイライラしているときも笑わなくてはならないでしょ。私、感情がそのまま顔に出やすいタイプなんです。自分の感情を殺して笑顔を作らなくてはいけないのがつらいですね。
−−ヒジョンさんは日本では今や桂銀淑さんらと並んで韓国女性の顔といえると思います。読者に韓国を紹介してください。
金:私が韓国代表だなんてとんでもない。変なことを言って韓国のイメージが壊れたら大変ですよ。個人的な意見でよろしければ申し上げますが、韓国人は情が深く、やさしい国民です。日本人の「親切さ」とは違った意味で。
−−『アンニョン!』の読者は在日同胞が多いんですけど、在日同胞の友人はいますか?
金:ええ、いますよ。韓国に留学に来ている子とか。ほとんど年下ばかりですけど。「ヌナ」「オンニ」と言って慕ってくれます。
−−ファンの皆さんに一言。
金:私を応援してくれているすべての方々に感謝しています。その方々を失望させないようにこれからも一生懸命がんばります。
−−在日同胞に一言メッセージを。
金:在日同胞の皆さんは日本で大変な生活をしているということをTVなどを通じて知っています。韓国人独特のクックッタム(くじけない強さ)で頑張ってほしいです。私の日本での活動を在日同胞の方々が応援してくだされば本当に心強いですし。
−−恋人はいますか?
金:恋人とは言えませんが、ボーイフレンドなら何人かいますよ(笑)。
−−オフの過ごし方を。
金:家にいることが多いですね。遊びに行くこともありますが、ソウルではなく郊外まで出向きます。近場では京畿道の自然農園など。ときには釜山まで海を見にドライブすることもあります。気分転換には最高ですよ。
−−趣味はドライブと料理と伺っておりますが。
金:自慢するわけではないんですが、韓国料理なら材料さえあれば何でも作れます。冬はチゲ(鍋物)をよく作ります。親戚の子供達が家に遊びに来たときなどは得意の酢豚。でもケーキやお菓子はまったく作れません。仕事がオフのときは私が家族の料理当番なんです。といってもメニューは私が好きなもの中心ですが(笑)。
−−すてきなお話しをありがとうございました。カムサハムニダ.今後も健康に気をつけて、ますますご活躍ください。
金:わざわざソウルまで取材にお越しくださって、私の方こそお礼を申し上げます。
![]()
取材感想
とにかく礼儀正しい人。どんな質問にもていねいに答えてくださいました。私が持ち上げようとすると本気で否定する謙虚さ。「ほんとにまじめな人だな〜」という印象をもちました。「性格は内気」というのが嘘と思えるくらいチャーミングな笑顔が板についていましたよ。(申)
聞き手:申大浩
取材日:九六年十一月十五日
場所:ソウル・ヒルトンホテル
![]()
[目次へ]