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私の両親は韓国人です。だからわたしも韓国人です。日本で生まれ育ったので、「在日韓国人三世」ですが。
私の周りの在日韓国人三世のなかには、日本人でも韓国人でもない私たち在日三世はなんなんだ?とアイデンティティーを探す人たちが沢山いる。
私は日本で生まれて、日本の学校に進学し、友人も日本人の方が多くて、日本語しか話しません。だから「日本人と変わらないよね」とよく言われる。自分たちがなんなんだ?っていってる人たちは、私みたいに日本人に囲まれた環境に育ったのかもしれない。
でも、普段の生活の中の小さな事が日本人じゃなくて、韓国人くさい。
私は毎日キムチも食べるし、昼から石焼ピビンパを食べに行く。家に帰れば、衛星放送の韓国番組がついていてブラウン管から「あんにょんはせよ」。成人式や結婚式にはチマチョゴリを着てみる。年に何回かチェサ(法事)をキチンとしきたり通りやったりするし、親戚に会えば「あんにょんはしむにか」と言う。そして何より、外国人登録証を常に持っている。
いくらなんでも、これで日本人ってのはないよなぁ…。
じゃあ私はなに?と思っちゃう人達が、アイデンティティーを見失って悩むのかもしれないけど、日本人みたいだけど、キムチが食卓に毎日出て、親戚に「あんにょんはしむにか」と挨拶をし、母を「おんま」と呼び、父を「あっぱ」と呼ぶのが私たち・在日韓国人三世で良いのではないかと私は思うんだよね。みんな考えすぎている気がする。
それに在日韓国人って、何気に韓国人になりたがってる。韓国人になってるんじゃなくて、なりたがってる気がする。日本人の前で韓国関係の話しがでると得意気になるしね。「わたしは韓国人だから韓国のことは何でも聞いて!」みたいな感じで。
確かに、韓国の血を引いてるから酒が強い人とか多いみたい。集まると熱く語るし、なんせ熱い奴が多いよね。だけど韓国って知ってるようで、知らないよね。
わたしは普段の生活の中で韓国語の単語を知らないうちに使っていた。両親の呼び方、そしてキスをずっと「ポッポ」って言ってた。また親の出身地が済州島だったり、慶尚道だったりで、方言があるらしく、うちの両親は済州島の人間だから、わたしがご飯を残していると、「チョマして食べなさい」とよく言った。これは「残ったご飯を味噌汁にブッこんでネコマンマにして食べろ」という意味で使われていた。チョマとは済州島の方言で「混ぜる」という意味だそうだ。何気なくわたしの家庭で使われていた言葉を私自身は韓国語と言う意識でなく日常語として普通に使っていたのだ。こういうのは大体自分の友人などに「何それ?」と突っ込まれて初めて韓国語だと気づくんだけどね。
あとよく突っ込まれるのはスポーツなどの応援について。スポーツの日本対韓国戦では、日本の選手の方が知ってるからついつい日本を応援するんだけど、韓国が負けたことがなんか心残りになるんだよね。選手なんか全然知らないんだけどさ。
小さい頃に親に怒られる時さ、「シィ!!!」って言ってから手を振り上げたり、親戚のおじさんにほっぺつねられたり。韓国人はどうやらちいさい子の頬をよくつねるらしい。
やっぱり親や親戚とかから気づかないうちに韓国人文化はあるんだよね。気づかない事に。
わたしの家庭では、なにか行事があると日本人の結婚式だろうともチマチョゴリを着て行く。まるで韓国人であるのをアピールしているかのように。
わたしは再来年の初春に成人式を迎える。母は今から、今度韓国に行って、わたしのチマチョゴリを作るんだと張り切っている。だけどわたしはチマチョゴリを着て成人式に出るかわからない。普通にスーツかもしれないし、その時のおしゃれの気分次第ですね。
韓国人意識が薄れているといわれてもしょうがないかもしれない。でも、わたしは住んだ事もない韓国を祖国とは失礼で言えない。やはり、生まれてから離れた事の無い日本だと思っている。
以前わたしは韓国人になりたい韓国人だった。だから「韓国人です!」っていつも得意げに言っていた。何をもって得意気なのかわからないのに。だけど、今はこう言うようにしている。「わたしは、在日韓国人三世です」ってね。
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