アンニョンインタビュー
韓国アイドルグループ

SES
(15号掲載)

司会・・ものすごい人気ですね。じつは韓国の友人に、今度SESと会うんだと話したところ、大変うらやましがっていました。 昨年の十二月にデビューして、その一ヶ月後にはトップワン。今年は秋からの日本本格進出も決定していますが、まずは簡単な自己紹介からお願いします。

パダ・・私がリーダーで、SESの最初の「S」のパダ(韓国語のパダとは海Seaの意)です。現在は大学の一年です。趣味は音楽を聞くことで、小さな頃からパンソリ(朝鮮時代以来、庶民の間で唱劇につけて歌われた謡)をしています。
ユージン・・私がSESの「E」、Eugnen(ユージン)です。小さいときから習っていたピアノが得意で、夜に一人でダンスをしたりするのが好きです。今は高校の三年です。
シュー・・私がSESの最後の「S」、Shoo(シュー)です。インテリア・デザインといいますか、部屋の模様を変えたりするの好きです。高校の二年です。

司会・・シューさんには日本語で話してもらっているのですが、シューさんは日本でお生まれになったのですか。

シュー・・はい、私は神奈川県でうまれ、中学校二年の終わりに韓国に来ました。

司会・・ということは、在日韓国人ということになりますね。

シュー・・はい、私は二世になります。

司会・・テレビなどを見ますと、流暢な韓国語を駆使されていますが、日本では韓国語を使っていたのですか。

シュー・・家で簡単なウリマル(韓国語)を使うこともありましたが、ここに来るまではほとんどウリマルができませんでした。最初は苦労しましたが、今は韓国語にも慣れ、逆に最近では難しい日本語をどんどん忘れていっているので不安になっているんです。

司会・・SESはアメリカ出身の子もいると聞いたんですが。

ユージン・・私は十二歳の時に家族でグアムに渡りました。向こうでは五年間ほど住んでいましたので、英語には不自由しません。

司会・・SESではパダさんだけが、純粋なソウルっ娘ですよね。このような個性的な三人が一緒にいて喧嘩なんかしないのですか。

パダ・・わたしたち三人は本当に仲がいいので喧嘩なんてしませんね。ただ、二人を見ていると、やっぱりちょっと違うな思うこともありますね。韓国人だったら全然気がつかないことに気づいたりして。でも、私たちはよく料理を作りあったりするのですが、例えばユージンはスパゲッティを、シューはチャーハンをおいしく作ってくれたりしますから、そんな時はチョット得した気分になりますね。

ユージン/シュー・・私も二人が大好きなので、いままで喧嘩なんかしたことはありませんね。

出す曲すべてが、トップワン!

司会・・昨年の十一月にデビューしてから一ヶ月でトップ・ワン。そのあと出す曲のすべてがトップ・ワンという偉業。どうですか今の感想は?

パダ・・ファンのみなさんには本当に感謝しています。私たちは昨年の十一月にデビューするまでは本当に普通の女の娘でしたから、現在の人気には少しとまどっている面もありますね。

司会・・例えばいままでの生活とここがこういう風に変わったというのはありますか。

パダ・・すべてが変わりましたね。いつも三人一緒にいるようになりましたし、一人で行動するということがほとんどなくなりましたね。

司会・・いつも三人一緒ですか。

パダ・・ええ、マネージャーの人と一緒で、もう勝手に外に出ることはできなくなりましたね。

ユージン・・ファンの人たちは、私たちの後ろ姿だけで分かってしまうので、外に出ることができませんね。

シュー・・この間、あんなことがあったよね。

司会・・あんなことって?

ユージン・・先日、ロケからスタジオに戻ろうとしたとき、渋滞に巻き込まれてしまったんです。次の仕事は生放送ですから絶対に遅れるわけにはいかないし、それで仕方なく、顔を隠して電車に乗ったんですけど大変でした。ファンの人たちがみんな押し寄せてきて、パニックになってしまったんです。

司会:怖かったですね。

パダ:怖いというより、ファンの方と直接会えて楽しかったですよ。

司会:でも、みなさんは学校に通ったりする、いわゆる普通の若者でもありますよね。恋人なんかはいるのですか。

三人同時:いませんよ。そんな時間はないですよ(笑)。

司会:失礼しました。そんなに忙しいのですか。では、一日の睡眠時間はどのくらいですか。

パダ:日によって違いますが、3時に家につくことなんかよくあります。だから、次の日学校に行くのも大変です。

司会:それじゃ、学校に通うのも大変ですね。

パダ:私は大学に通っていますから、まだ自由がききますが、二人は大変ですよ。

シュー:私たちは高校ですから、当たり前ですけど毎日通わなければならないんですよ。ただ学校のほうでも、少しは考慮してくれていますが、それでもやっぱり眠くなったりすることもありますね。

親切で個性的な国、ニッポン

司会:そんなみなさんがついに日本進出を決めましたね。先頃も「夜もヒッパレ」に出演を果たしましたし、NHKの「青春のポトス」では一ヶ月間、テーマソングを担当されたとも聞いています。もうすでに、日本でも活動を開始したともいえますが、日本の印象はどうでしたか。

パダ:日本は親切だなという印象を強く持ちました。

ユージン:私もやっぱり親切だという印象を抱きましたが、それとともに日本は個性的だなとも思いました。

司会:個性的といいましたが、どんな点がそうなんですか。

ユージン:なんというか、よい意味での日本独特のものを強く感じました。

司会:それでは、日本での生活にはまったく問題はないということですね。

パダ:あっ、食事は駄目でした。食事は甘くて、ぜんぜん口にあいませんでした。
ユージン:私も駄目でした。日本は本当にいい国だと思いましたが、食事はまったく駄目でしたね。どうして日本の食事はあんなに甘いのか不思議です。
シュー:二人は甘い、甘いといって、本当に食べられないんですよ。もちろん私のほうは美味しく食べられましたが、こればっかりはなかなか上達しなかったようですね(笑)。

司会:日本の食事が全部甘いということはないですよ。寿司なんかそうですし。今度日本に来たら、青年会の仲間と甘くなくて美味しい食事をご馳走しますよ。

パダ:本当ですか! 楽しみにしています。七月に日本にレッスンに行く予定ですので、その時、よろしくお願いします。

日本語を猛特訓中

司会:ところでシューさんは日本語ができますから問題はないですが、日本に本格進出ともなれば、お二人には言葉の問題がありますよね。日本語のほうはどうしているのですか。

パダ:私とユージンの二人は、日本への進出が決定してからは、毎日二時間づつ家庭教師の先生についてもらって特訓しています。
ユージン:それにシューが教えてくれたりしています。

司会:どうですか、実際に日本語をはじめてみて。

パダ:たしかに文法的に似ているためか、覚えやすいといえば覚えやすいのですが、私は年のせいか、なかなか上達しません。でも、ユージンは英語を修得した経験があるからでしょうか、私なんかとは比較できないぐらい上達の速度がはやいですよ。
ユージン:ええ、私には日本語は簡単ですね。もちろん、今の段階では流暢に話せるわけではありませんが…

司会:では、リーダーのパダさんがしっかりやらなければなりませんね。

パダ:はい、妹たちに負けないようしっかり頑張ります(笑)。

司会:ただ、みなさんもご存じかと思いますが、日本で有名な韓国の歌手といえばチョー・ヨンピルやケイ・ウンスクなどで、まだ若いアイドルなどは成功したことがないんですよ。みなさんの大先輩にあたるスージー・カンさんにしても日本では苦戦といったところです。そういうことを考えると少し怖くなったりしませんか。

パダ:はい、そのことは知っていますし、怖いという気持ちもたしかにあります。でも、怖がっているばかりでは駄目だと思ってますし、どこにいっても愛されるSESを目指して、謙虚な気持ちでいちから一生懸命にがんばるつもりです。

ユージン:一生懸命に努力すれば必ず結果がともなうと信じています。

司会:シューさんの場合は、日本に進出するというのとは少しニュアンスが違うような気がするのですが、どうですか。

シュー:この間、「夜もヒッパレ」に出演させていただきましたが、なんか変な感じがしましたね。昔からテレビで歌いたいという思いがありましたが、雑誌とかで見ていた「マックス」と同じ席にいるのに違和感みたいなものがあるんですよ。同時に今度日本に行ったら、どんなことが待っているのだろうという、そんな期待感があります。

韓国のイメージアップを通じ、皆さんの苦労を和らげたい

司会:そうですか。それでは最後に『アンニョン!』読者のみなさんに一言メッセージをお願いします。

ユージン:日本にいながらも、韓国人として頑張っているみなさんを素晴らしいと思ってます。一生懸命に頑張りますので、私たちSESをどうか応援してください。

シュー:日本で生まれ育ったので、みなさんの大変さをわかっているつもりです。在日のオッパ(お兄さん)・オンニ(お姉さん)に負けないで一生懸命がんばりますので、心からの応援をお願いします。

パダ:シューに聞いて、在日同胞の大変さを最近知りました。やっぱり、その原因は韓国のイメージの問題だと思うんです。だから私たちが少しでも韓国のイメージをあげて、みなさんの苦労を和らげたいと思ってます。在日のオッパ・オンニのためのSESです。温かく見守ってください。

司会:SESが日本でも大ブレークするよう、私たち在日青年も応援しています。

三人:一生懸命がんばります。


CONTENTS