第227回記者・市民セミナー~LGBTと在日韓国・朝鮮人との相互学習会~の報告
2018年4月25日(水)韓国中央会館にて第227回記者・市民セミナー~LGBTと在日韓国・朝鮮人との相互学習会~を開催しました。
LGBTと在日韓国・朝鮮人との相互学習という題材の学習会は2回目になります。今回は民団で毎月行われている記者・市民セミナーと共催で開催しました。
今回の講演内容は
テーマ:人種差別を禁止する法律及び条例の制定に向けて ~LGBT差別撤廃運動との共通点~
講師:趙學植 弁護士・在日韓国人法曹フォーラム会員
ヘイトスピーチに反対するカウンター活動を積極的に行い、ヘイトスピーチ解消法の成立にも尽力された趙學植弁護士は、ヘイトスピーチに関して2013年に東京新大久保から全国各地で起こった出来事や「ヘイトスピーチ/ヘイトクライム」概念の社会への浸透のありよう、日本における「少数者の連帯」、ヘイタ―たちの連帯についてお話しくださいました。
ヘイトスピーチ解消法については罰則規定がない為実効性に乏しいですが、社会が差別を許さないという公的なアナウンスになり次のステップに繋がると学びました。
テーマ:LGBTが直面する問題への自治体の取り組みと、LGBT 差別を禁止する法律及び条例の制定に向けた活動と課題
講師:前田邦博 東京都 文京区議会議員
ゲイであることを公表し、LGBT自治体議員連盟の世話人を務める前田邦博区議会議員には、LGBTが直面する問題(生老病死)、自治体の取り組み、LGBT自治体議員連盟の活動、LGBT自治体議員連盟の今後の課題(自治体の可能性)、多様性を認め合う社会の実現に向けてどのような協力が可能なのか、ご自身の経験を交えつつお話しいただきました。
LGBTが抱える問題について無関心、傍観者でいることは今の現状に消極的に賛成していることになり、結果的に差別に加担することになると知りました。
次回の学習会では障がい者団体の方に条例制定について、どのような活動を行っているか伺います。
6月に開催予定です。
改めてご案内させて頂きますので是非皆さまご参加ください。