あんにょんブログ
青年会みんなの情報ブログ「二・八独立宣言」から99周年
あんにょんはせよ~
今日は2月8日ですね。
皆さんは、99年前の1919年2月8日、何が起きたかご存知でしょうか。
日本の東京に朝鮮から来ていた、在日朝鮮人留学生たちによって「独立宣言」がされた日です。
もちろんご存知の方も、はじめて聞いた方も何が起きたか、
一緒に歴史を振り返ってみませんか。
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目次
■「二・八独立宣言」までの経緯
■「在日本大韓民国青年会としての動き」
■来年、「二・八独立宣言」から100周年
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■「二・八独立宣言」までの経緯
1918年 アメリカ合衆国ウィルソン大統領が『民族自決の原則』※を含んだ、14個条の平和原則を提案しました。この後、世界のいたる地域において“民族独立運動”が勃発していきました。
※『民族自決の原則』…「ひとつの民族は、他の民族の支配下に在ってはならない。民族として独立せよ。」という原則。
これに刺激を受けた在米同胞代表が、独立を渇望する民族の念願と、朝鮮民族の真意を訴える為に、パリに派遣されるという記事が新聞に掲載されました。
在日朝鮮人留学生たちは、独立を唱え論ずるだけでなく、行動を起こすときだと奮い立ち、1919年1月6日「朝鮮青年独立団」を結成、独立宣言大会の準備にかかります。
1919年2月8日 「独立宣言書」・「決議文」・「民族大会召集請願書」を貴族院・衆議院の各議員、日本帝国政府要人、各国駐日大使及び内外言論機関宛に郵送。独立宣言書は韓・日・英文で各600部を印刷されたとのことです。
雪の降る中、東京・神田の朝鮮基督教青年会館(現在の在日本韓国YMCA―以下YMCA)に、在日朝鮮人留学生600人が結集し、“在東京朝鮮留学生学友会 総会”が開かれました。
そこで『朝鮮青年独立団』を発足しようとの「緊急動議」の声が挙がり、独立団代表11名の署名入りの「独立宣言書」が朗読され、満場一致で採択されました。
しかしこの大会は、日本警官隊の弾圧にあい、「独立宣言書」に署名をしていた代表団9名を含む学生が検挙され、幕を閉じます。
“独立宣言文”(※一部抜粋)
「全朝鮮青年独立団は、我が2000万の民族を代表し、正義と自由の勝利を得た世界万国の前に独立を期成せんことを宣言する。」
“決議文”(※一部抜粋)
「要求が失敗した時には、我が民族は日本に対し、永遠なる血戦を布告する。これによって発生する惨禍は、我が民族がその責を負うものではない。」
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「東京で学生が決起した!」というニュースは、
日本国内はもちろん、海外でも報道され、海外(中国やシベリア)にいる独立運動の志士たちを大いに激励し、大きな波紋を呼びました。
独立宣言文はソウル(日本植民地当時は「京城」)に届けられ,同年の3月1日に発生した「3.1独立運動」に影響を与えるきっかけとなった。
と言われています。
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■在日本大韓民国青年会としての動き
祖国ならびに民族の解放と独立のために立ち上がった在日の先達の「二・八独立宣言」を後世に伝えること、
また在日青年運動の源流でもある「二・八精神」を継承していくシンボルとして、青年会は記念碑の建立事業に取り組んできました。
そして、1982年2月8日二・八独立宣言記念碑の建立式典が行われました。
毎年2月8日はYMCAで記念式典が開催されています。
青年会は記念式典の参加や、「二・八独立宣言」の意義を学び、考える機会を設けています。
正義・民主・平和の精神と在日朝鮮人留学生たちの献身性は、現在の青年にも受け継がれています。
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■来年、「二・八独立宣言」から100周年
民団新聞によると、
在日韓国YMCAは、二・八独立宣言の歴史的・現代的な意義に再照明をあてようと『2・8研究会』をスタートさせた。
とのニュースが掲載されていました。
公開セミナーは2018年11月まで2カ月に1回、開催予定とのことなので、青年会としてもチェックしていこうと思います!!
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青年の皆さん、独立宣言書の銅版や各種資料などが見学できる「2.8独立宣言記念資料室」、一度は訪れて見ませんか。
2・8独立宣言記念資料室(見学は事前に申し込みが必要⇒こちら)
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参考・引用文献:
在日韓国青年会中央本部,「二・八独立宣言記念碑 建国記念集」,三高工芸社,1982.