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お久しぶりです!

お久しぶりです!

アンニョンハセヨ。
お久しぶりです。インジュです。
日韓ダブルの子育てをつづってきた「韓日育児生活」ですが、昨年6月に第2子となる息子の誕生を書いた後、長くお休みを頂いていました。皆さんお元気でしたか?

私はというと、実は、「産後うつ」になってしまい、しばらくつらい時期を過ごしていました。1人目の時は産後も楽しく過ごしていたので警戒していなかったのですが、特に今回はコロナ禍もあって、じわじわとダメージを受けていたように思います。

産後うつは予期せぬ出来事に遭遇した場合、発症しやすいことが指摘されているようです。
私の場合、きっかけは当時1歳半になったばかりの上の娘の言葉のことでした。

このブログでも書いていましたが、日韓バイリンガルにしようと娘にはせっせと韓国語で話しかけていました。
多言語家庭の子どもはどうしても言葉が遅くなりやすいということ、そして、心配する親たちが一言語にしてしまうケースが多いことを聞いていて、「もったいないなあ。私はあきらめないぞ」と思っていました。

ですが、いざ自分の子がそうなると、人間なかなか思うようにはいかないですね。
娘はなかなか話し出さず、1歳半で話せるのは「おいしい」(それもほんの時々)くらい。
こちらが言っていることは何となくわかっているような気がするものの、パパとママすら言えないし、「○○はどこ?」と聞いても指さしもしない。発達の目安を見ると、この頃にはもういくつかの単語が話せるはずなのに。
この子は大丈夫なのかな・・・?

産後のホルモンバランスの崩れとばっちり重なって、不安はとんでもなく大きくなり、わけもわからず涙が出たり、眠れなかったりするほどになってしまいました。

日韓カップルの友人たちに言葉の後れを相談すると、「うちも!」という家庭が本当にたくさんありました。3~4歳まで言葉が出なかったという子もざら。
「大丈夫だよ」と何度言われても、どうしても不安が消えませんでした。

コロナ禍でステイホームが叫ばれていた去年の夏ごろ。生まれたばかりの息子もいて、なかなか外にも出られない。そうすると、同い年くらいの子の情報を得られるのはSNSくらいです。日本の子も韓国の子も、同じ月齢なのにみんなとってもおしゃべりが上手で、ママとコミュニケーションをとっている写真や動画を見てはひどく落ち込みました。
SNSは我が子の一番良く出来ている「瞬間」を切り取るので、とても優秀に見えてしまうのだということはわかります。それでもやっぱり、比較しては不安になっていました。

自治体の1歳半健診で相談して、保健師さんのアドバイス通り韓国語はやめて日本語だけで話しかけるようにしました。それから半年経って2歳が過ぎてから、ようやくパパとママが言えるように。もうすぐ3歳になり、まだ他の子に比べれば言葉が遅い方ですが、いろいろたくさんお話ししてくれます。私の産後うつも治り、今春から職場復帰して「워킹맘(ウォーキンマム=ワーママ)」をしています。

一時期は割と韓国語を聞き取っていた娘ですが、保育園に通うようになった今はもうほとんど日本語ばかりです。딸기(いちご),김(海苔),내려오세요(降りてください),치카치카(はみがき)という単語がいくつかと、後は할아버지(おじいさん)、할머니(おばあさん)が言えるくらいです。

よく日韓カップルの友人に「もったいないから使いなさい!」と言われるのですが、もう日本語が定着してしまって、韓国語で話しかけるのは不自然になってしまいました。
いつかまた機会ができるだろう、と気長に考えています。
「バイリンガルにするぞ!」と欲張っていたころの私とはずいぶん変わりました。
韓国語に限らず、昔は子どもに自分の国の言葉を教えない親を見ると否定的に思っていたのですが(すみません・・・)、それぞれいろんな事情があるのだろうとわかるようになりました。

どっぷり日本の環境にいて、実は子どもたちが日韓ダブルであることも忘れつつある今日この頃。
久しぶりにこのブログを再開することで、いろいろ考えていきたいなと思っています。
また改めて、よろしくお願い致します。

(アン・インジュ)
1984年ソウル生まれ。1990年に来日、神奈川県で育つ。延世大学校卒、日本の全国紙に勤務。韓日ダブルの年子姉弟の子育て中で、常にへとへと。

全国8ヶ所の地方本部にて定期的に事業を開催しています。
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