あんにょんブログ
青年会みんなの情報ブログコロナ禍が韓国語との、距離を近づけた?
アンニョンハセヨ。チョンソンです。チョンソンの住む東京でもgo toトラベルキャンペーンがいよいよ始まるようですが、韓国との距離はまだまだ遠いですね。ドラマでジャージャー麺とかを目にするたびに、「ああー食べたい!」と欲求不満を募らせる日々です。
でもこの韓国に行けない状況のなかで、逆にちょっといいものが生まれています。それは大学の語学堂が、オンライン授業を始めたということ。たとえばソウル大学韓国語教育センターでは3週間のオンライン講座が7月と8月に開かれていたし、高麗大学韓国語センターは、11月13日まで冬学期オンライン正規過程の申し込みを受け付けています。
https://klcjpn.korea.ac.kr/klcjpn/klcstory/notice.do?mode=view&articleNo=206997
ほかにも漢陽大学国際教育院や梨花女子大学言語教育院なども、オンライン講座を開講していました。現在は募集していませんが、おそらく冬休みのタイミングでまたやるのではないでしょうか。
いずれもZoomなどを使って、自宅での受講が叶うのが特徴。授業料を海外送金しないとならなかったり、大学の在学証明書or卒業証明書が必要だったりと、それなりに手間もかかりますが自宅で学ぶことができます。これはbefore コロナ時代にはなかったものなので、ちょっと便利かもと思いました。まあ現地に滞在する楽しみは、なくなってしまうのですが……。
実はチョンソンは何年か前に、3カ月ほど韓国に短期留学しています。どこにいたかというと、それは忠清南道の公州。以前ここで全辰隆さんが紹介した、公州大学の韓民族教育文化院プログラムに私も参加していたのです。どんな感じのプログラムなのかは、全さんが紹介しているので省きます。が、まあとにかく濃い毎日で、いろんな意味で3カ月が3年ぐらいに感じましたよ……。
全さんはひとことも触れていませんでしたが、公州は人口約12万人のかなり小さめの地方都市。ということでだいたいの想像はつくかと思うのですが、結構な田舎です。キャンパスから20分ぐらい歩くと街っぽいところに出ることは出るのですが、5階建て以上の建物があんまりない。寄宿舎は綺麗なのですが裏が山になっているので、夏はスケールを超えたサイズの蚊が出たのには、ちょっと驚きました。
でこの裏山、越えることはできるのかと疑問に思ったので、ある日夕食の前に1人で登ってみました。ちょっとした丘程度に見えたのでまあ楽勝だろうと思ったら、反対側は絶壁っぽくなっていて降り口がない。仕方がないので戻るかと思ったら、なぜか来た道がよくわからない。「こんな裏山でまさかの遭難?」と、ちょっと焦りながら歩いていたら、警備のアジョシが向こうで手招きしているではないですか!
私が裏山に向かう様子はCCTVでばっちりチェックされていたらしく、「あいつは何やってるんだ」と、探しに来たことがのちにわかりました。しかも職員に言いふらされた模様で、その後数日間、食堂のアジュンマ(美魔女)に「今日は山に行くの?」と聞かれ続けたという……。ああ恥ずかしい。
あとは広いお風呂に入りたくて(寄宿舎はシャワーのみ)、街っぽい一角にある『公州宝石サウナ』という銭湯に時々通っていたのですが。「たまにはマッサージでも頼んでみるか」と思い30分3万ウォンでお願いしたところ、びっくりするレベルで下手くそだったことは、きっとこの先も忘れないでしょう。
大学の敷地を抜けると、のどかすぎる光景が。最近は変わったのだろうか。
とまあ、なんだかネガティブなことばかり言ってますが、楽しいこともありました。ともに学ぶ仲間たちはかなりエキセントリックでしたが(あ、またネガティブな発言を)、カザフスタンやウズベキスタンなどから来た「カレイスキー(在ロシア僑胞)」や、ドイツやメキシコなど各国から集まった僑胞と出会えたのは、とても大きかった。日本にいたら知ることができなかった、彼らのルーツやアイデンティティに触れたことで、その後の人生観が変わったのは事実です。
そしてなんといっても、毎日韓国語だけを見て暮らしていたので、やっぱり語学力は伸びました。でもそれでも日常会話にも事欠くレベルだったので、「もっと言葉ができたら、色々な人と深い話ができるのに」という、忸怩たる思いは消えませんでしたが。
手軽に自宅で受けられるオンライン留学と、勉強以外の体験もできるリアル留学はそれぞれにメリットがあります。が、改めて書いてみるとその時は大変でも、後々まで記憶に残るリアル留学の方が、やっぱり楽しいかも?
以前のようにワイワイ話しながら、仲間たちと学べる日が戻ることを願って。ではまたアンニョン。
公州の名物といえば、この진묘수(ジンミョス)。武寧王の墓を守る想像上の獣。
(チョンソン)