チョンソンのF-4 ビザ取得顛末記(その3)
アンニョンハセヨ。チョンソンです。えーと、2回にわたってチョンソンがF-4(在外同胞)ビザを取得すると書いたのを、今も覚えていらっしゃるでしょうか。
F-4ビザとは
「過去大韓民国の国籍を有した者で外国の国籍を取得した者」か「父母の一方又は祖父母の一方が過去大韓民国の国籍を有した者で外国の国籍を取得した者」が、その国籍のままで在日韓国人同様、韓国内で自由に就労や滞在ができるビザのことを言います(更新の必要あり)」
というものです。その後全く触れないのでどうなっているかと気になっている方も、1人ぐらいはいるかもしれません。結論から先に言うと
まだ受け取れてません!!!!!!
F-4ビザ取得にあたっては
・外務省経由、警視庁にて「犯罪経歴証明書」
・いつ日本国籍を取得したかが書いてある戸籍謄本
・基本証明書
に加えて、現在は「48時間以内の健康診断書」が必要ということを以前書きました。上の3つはいいとしても、健康診断書って何だよ……と思ったのですが、コロナウィルスの陰性を証明するために必要だそうで。窓口でぺらっと渡された紙に小さい字で書いてあるだけで事前になんの説明もなかったため、3度手間になったことも、以前触れましたね。(過去の記事はこちら→その1、その2)
仕方ないので行きましたよ。追い返されたのが金曜日だったので、土曜日も開いているクリニックを探して「ビザ取得用に健康診断書が必要」ということを話して、書いてもらいましたよ。3000円取られましたけど。
あとはこれに加えて、TOPIK1級以上の証明書も必要なのですが、タイミング的に試験申し込みが間に合わなかったので、7月に受けることにしていました。ビザの期限が2年から1年になりますが、証明書がなくても申請は可能で、次回更新の際に証明書を出せば大丈夫と聞いていたので。
(横浜の総領事館のHPに詳細があります。こちら)
ということで週明けの月曜日に、各種書類を揃えて再び麻布十番の領事館まで行きましたよ!!! そしてようやく、受け取ってもらえました。う、嬉しい! その際パスポートも一緒に預けたのですが、「まあすぐ承認されるだろう。長くても3週間はかかんないんじゃないかなあ」的な気持ちしかなかったので、何も考えてませんでした(この時5月)。
しかし1か月経っても2か月経っても、なんの音沙汰もない。ビザ申請の進捗状況は韓国法務省のHP(https://www.visa.go.kr/)で照会できるようになっていて、ここのステイタスが「許可」に変わったら受け取りに行くシステムなのですが、「受付」のまま全く変わらない。
その上7月に予定されていた第70回TOPIK試験が、コロナのおかげで中止になってしまいました。でも申込者は10月の第72回に繰り延べるというので、勉強は続けることに。というのもさすがに1,2級該当のTOPIKⅠではなく、中級以上のTOPIKⅡを受験することにしていたから。TOPIKⅡは中級から上級まで同じ問題&書き取りがあるので、チョンソンの韓国語レベルでは、さらなる勉強が必要なのです。
申請から3か月過ぎたあたりから「何も変わらないのはおかしい」と思うようになり、友人たちに「ビザがいつまで経っても降りない」と話しました。するとどいつもこいつも「あんた韓国内でなんかやらかしたの(笑)?」「もう来て欲しくないんじゃね(笑)?」とネタにする始末で。あたしゃペルソナ・ノングラータ(受け入れる側にとって、好ましくない人物のこと)じゃねえ!
4か月経っても変わらず、さすがに周りも「絶対おかしいから問い合わせた方がいい」と言うので、領事館に電話しました。すると……
「あー今ほとんどビザ降りてません。パスポートは取りに来れば返します」
と言いやがった、もとい、おっしゃったではありませんか!!!!!!
말도 안돼!!! さ、先に言えーーーーーーーーーーーーーーーーー!
この約5カ月というもの、パスポートを召し上げられて不安でしたが、「今はどこにも行けないし、まあいいか」と思っていました。しかしチョンソンのパスポートは、12月で期限が切れます。更新に必要なので取り返したいけれど、こんなに手間も時間も忍耐もかけて書類を集めて足を運んだのだから、ビザを諦めたくない。だって一度取り下げたら、また1からやり直しなんだもの。
しかも10月18日に予定されていた第72回TOPIK試験も、なんと中止になってしまいました。会場の手配がつかないとのことで、中止になったのは東京や大阪、札幌などの大都市圏だけ。ずっと中止になっていたので受験者が膨れあがっていたんだろうけど、地方都市はそのまま開催される模様で。私の苦労は一体なんだったの……。
もう全然笑えない状況ですが、絶対取ってやるという気持ちは変わりません。だってチョンソンは韓国人だから。このイザコザがいずれ笑い話になることを、どうか祈ってください。ではまたアンニョン。
(チョンソン)