パチンコ(2022)
アンニョンハセヨ!
今回ご紹介するのは実は映画ではなく…ドラマです…!しかも韓国のドラマでもなく…アメリカのドラマです…!韓国映画を紹介するというこのブログの趣旨からはかなりずれてしまいますが、ぜひ紹介したい作品なので今回は目をつぶっていただきたいと思います…!
そのご紹介したいドラマというのはパチンコです!そうです!あのパチンコです!
このドラマは在日韓国人の4代にわたる家族史を描いています!
在日韓国人がテーマのドラマがアメリカのドラマとして作られたのです!
あらすじですが…
時は日本の植民地時代…
釜山の漁村に生まれ育ったスンジャは体の悪い父と優しい母のもとで幸せな幼少期を過ごします。しかし成長したスンジャの生活に変化が訪れます。大好きな父が亡くなり、日本の支配もどんどんと厳しくなっていきます。そんな中ハンスという裕福な青年に出会ったことでスンジャの人生は大きな荒波に揉まれ始めるのです…
そして時は現代…
年老いたスンジャは故郷釜山を離れ、日本の大阪で暮らしています。そしてスンジャにはパチンコ屋を営む息子モザスと孫のソロモンという家族もできました。在日韓国人として日本で暮らすスンジャとモザス、そしてソロモン。実は皆それぞれ心に傷を負っている人物なのです…
*あらすじの方はネタバレにならないように非常にあっさりと書きましたので、気になる方はぜひご覧ください。
このパチンコというドラマには原作小説があります。このブログをご覧の方の中にはすでに原作小説を読んだことがあるという方もいることでしょう。ミンジン・リーさんという韓国系アメリカ人の作家さんが書かれた小説です。全米でベストセラーになり、あのオバマ元大統領もお気に入りだそうです。英語の本ですが、日本語でも韓国語でも翻訳版が出ています。日本語版は上下巻ありボリュームたっぷりです。お値段も厚みの分だけちょっとボリューミーです。お金がない僕は図書館で借りて読みました。
そしてご紹介するドラマ版ですが、Apple TV+のオリジナル作品として作られました。全8話の予定です。Apple TV+は2019年に始まったネットフリックスのような映画やドラマなどの配信サービスです。ネットフリックスのような規模はまだありませんが、あの大企業Appleが手掛ける配信サービスであり、「パチンコ」はApple TV+のオリジナル作品として期待を背負い製作されたドラマなのです。
そのドラマ「パチンコ」の監督は役者でもあり、映画監督としても活動しているジャスティン・チョン監督です。彼もまた原作者と同じように韓国系アメリカ人です。以前ご紹介した 「ソウルへGO」という作品の主人公でもあります!
そして現代のスンジャ役には以前ご紹介した映画「ミナリ」に登場し、韓国人として史上初のオスカー助演女優賞を獲得したユン・ヨジョンさんです。
そしてモザス役には実際に在日韓国人であり、アメリカで役者として活動されているSoji Araiことパク・ソヒ先輩が演じています。
原作を見たという方にもドラマがオススメな理由があります。小説とは時間軸の描かれ方が違うのです。小説の方は過去から現代へと時間通りに話が進んでいきます。しかしドラマの方は過去と現代の話が交互に進んでいきます。原作よりも主人公スンジャの心情や人生に注目したストーリー構成となっているのです。もう小説を読んだよって方にもドラマを見てもらいたいです。