アンニョンハセヨ！

先日のカンヌ国際映画祭で主演ソン・ガンホが韓国人初の主演男優賞を受賞、そして作品の方もエキュメニカル審査員賞を受賞し、２冠を獲得した是枝裕和監督の韓国映画「ベイビーブローカー」！

日本でも絶賛上映中ですが、早速、先日見て来たので、こちらのブログでご紹介したいと思います！

あらすじですが…

釜山のとある教会に置かれたベイビーボックス。何らかの理由により、育てることができなくなった赤ちゃんが預けられる場所です。ある雨の日、ソヨン(イ・ジウン)という若い女性が、自分の赤ちゃんであるウソンをベイビーボックスの目の前に置いていきます。人身売買の証拠を掴もうと張り込みをしていた刑事のスジン(ペ・ドゥナ)が、その一部始終を目撃し、赤ちゃんをベイビーボックスの中に代わりに入れます。教会の中には、赤ちゃんの里親を探し、お金を受け取るブローカー業をしているサンヒョン(ソン・ガンホ)と、ドンス(カン・ドンウォン)がいて、その赤ちゃんウソンも取り引きに使うために、自宅へと連れ帰るのですが…翌日、ソヨンが赤ちゃんを探しに来たことから話は不思議な方向へ…サンヒョン、ドンス、ソヨン、ウソン、そして彼らを追いかけ証拠を掴もうとするスジンとその後輩イ刑事の不思議な追跡劇が始まります…

万引き家族、そして父になる、海街diaryなど、家族をテーマに映画を撮ってきた是枝裕和監督による韓国映画です。今作も家族をテーマに、色々と考えさせられる内容でした。特に映画のラストが印象的でした。機会のある方はぜひご覧ください。

そしてめちゃくちゃ豪華キャストの出演です。ソン・ガンホ、カン・ドンウォン、ペ・ドゥナ…などなど、韓国トップクラスの役者陣が出演、それだけでなく、助演や、ちょい役にも有名俳優が出ております。なんて豪華なキャストなんだと、映画を見ながら思いました。韓国で人気の是枝裕和監督だからこそ、役者の方もぜひ出たいと思い、このような豪華な映画になったのでしょうね。

映画の内容も素晴らしのですが、個人的には韓国の景色が懐かしく見えて、劇場で泣いちゃいそうになってしまいました。実は今年、14年間暮らした韓国を離れ、日本に戻ってきたのですが、スクリーンで見る韓国の景色が一つ一つ懐かしくて懐かしくて…

映画は釜山を出発し、海外沿いの街を行き、仁川の遊園地、そしてソウルへと続くロードムービーでもあります。アメリカのような大きな国で撮るロードームービーだと、景色の変化が多く絵的にも見応えが生まれるのですが、正直韓国はそこまで大きな国ではありませんし、ロードムービーに適した国ではないと個人的に思っていました。しかし、日本人である是枝裕和監督の視点から切り取られた韓国の景色はとても多様で、そしてありきたりな風景さえもどこか美しく見えてくるのです。やはり、視点により世界の見え方は変わってくるものですね。そんな日常を美しく切り取る視線を私も手に入れたいです！

今回はここまでです！

それではまた次回！

PS 個人的なことなのですが、自分の作品を紹介するポートフォリオサイトをオープンしました。勝手ながらリンクを貼らさせていただきます。

https://jins-film.myportfolio.com/

もしよろしかったら、一度見ていただけたらと思います！

ジニュン