在米訪問してきました♪ ~LA編~
あんにょんはせよ!
今回は青年会で企画した、11月2日~5日に実施した在米同胞訪問についてレポートします。
そうです。青年会初の試み。アメリカなんて、行先の候補にすら挙がったことありません。これを機に、韓日を越えて世界に目を向けていきますよ~!
~1日目~
さて。約10時間のフライトを経て、ロサンゼルスにあるコリアタウンに到着。世界最大規模のコリアタウンとだけあって、看板はほとんどハングルです。韓国料理屋もたくさん。もはや韓国にいるような錯覚に陥ります。
◆David RYU訪問
最初の訪問先は、LAの市議会委員であるDavid RYU氏。
彼は韓国ソウル生まれで、5歳の時にLAへ移住し、
アメリカで初(!)となる韓国系アメリカンの市議会議員として活躍されている方です。
韓国生まれの1.5世が既にアメリカ社会で政治家として参加していることに、わたしたちにとっては驚きであり、かつ選挙区の在住者の80%以上が白人とのこと。
てっきり、彼の支持者の大半が韓国系アメリカ人なのかなと
思っていたところが、さらに衝撃を覚えました。
◆在米同胞との懇親会
David RYU氏を訪問後、我々はコリアタウン内のコプチャン屋さんへ・・。
ここでは、YBLNを中心とした在米同胞の方々との懇親会を開いて頂きました!
(※YBLNとは・・・世界中の同胞の中で若手企業家を中心としたビジネスネットワーク)
この日集まってくださった諸先輩方とは、同じ韓国という国にルーツを持ちながらも、違う国で生まれ育ったことで祖国に対する想いや、在米・在日としてどう生きていくかについて英語と韓国語を交えながら夜遅くまで語らせて頂きました。
~2日目~
前夜はYBLNの先輩方とついつい楽しみすぎて
若干時差ボケの影響も出てきましたが、青年会としてはそう簡単に訪問できない場所。短い間で多くの場所を訪問するため、この日も朝早くから行動開始です。
◆大韓国民会歴史記念館見学
2日目最初の訪問先は「大韓国民会歴史記念館」貴重な歴史資料と、館長のご説明や映像を参考にどのようにして現在の在米コリアンという存在が確立されてきたかを学びます。
年代ごとに在米と在日、それぞれどんな動きがあったかを比較してみるのも面白そうですよね。
今まで在米をはじめとする在外同胞の歴史を知ろうとしなかったこと、在日の歴史を少し学んだだけで、満足してしまった自分の視野の狭さ。ここに来なければ、きっと気付かなかった自分に出会えたと実感できる場所でした。
◆在米同胞映画監督との面会
さて、本来は日程に組み込まれていなかったのですが
なんと急遽在米同胞の映画監督とお会いできることに。
作品の1つである映画を少しみせて頂いたのですが、
可愛らしいハルモニと学生達の触れ合いや笑顔が非常に微笑ましい、そんな映画。ただ、微笑ましいシーンだけではありません。
この作品のテーマは「慰安婦」でした。ハルモニは実際に従軍慰安婦と呼ばれていた女性。一緒にいた学生は、この映画や監督自身に協力していた本物の学生たち。
「悲痛な歴史は子孫へ伝えていかなくてはいけないが、
だからといって現在韓日がケンカをする理由には一切ならない。
だから、この映画は日本人に観てほしい。マスコミの言うことだけを信じずにここに来て、彼女たちを『ハルモニ』と呼んであげてほしい」
監督の想いを、私たち在日が架け橋となって日本に伝えることができますように。そんな気持ちで監督とお別れしました。
◆KAC(KoreanAmericanCoalition)訪問
続いては、KACと呼ばれる在米同胞が主体の団体へ訪問させて頂きました。活動の範囲は様々ですが、在米コリアンのための全般的なフォローや次世代育成、教科書改訂の要請や、選挙時に起きた国籍による差別問題の追及・・・等々。
青年会の活動とすごく似ている部分もありますが、彼・彼女たちは、地域だけでなく政治に対しても積極的に活動を行っています。
(政権交代後、不法滞在者の子供はアメリカ生まれであるか否かに問わず国外追放が決定したとき、他アジア団体と協力してデモを実施。複数名の逮捕者まで出たとのこと)
私たち青年会は、どこまで視野を広げて、どこまで活動ができるか。今はまだ、KACのほんの一部分しか達成できていない気がします。
◆FLCメンバーとの晩さん会
早いもので今回の日程最後の夕食(2回目だけど)となります。
この日はFLC(世界韓人大会)メンバーの方々と、先ほどお話を伺ったKAC所属の方を交えての食事会です。
通訳機を活用しながら、お互いの趣味や仕事の話で盛り上がり、言葉の壁があったり、生きてきた環境が違っていても、同じ韓国にルーツを持っているというだけですぐに仲間になれると実感できた、そんな時間でした。
◆最後に
今回の在米同胞訪問のきっかけは、
「韓日という2つの国だけを見ていくのではなく、世界にいる同胞のことを知りたい」
たったそれだけでした。
「もっともっと世界にいる同胞のことを知りたい、在日コリアンのことを知ってもらいたい」
「在米同胞の活動力、視野の広さを青年会にも浸透させたい」
これが、実際に訪問してからの気持ち。
あー韓国語勉強しておけばよかったと思ったとき、在米同胞の歴史を学んで、在日の歴史すら勉強不足だと気付いたとき、慰安婦問題のことは、ほとんどマスコミが流す情報でしか得ていなかったと気付いたとき、固執はしないものの、自分が生まれ育った国で韓国という国にルーツを持つ自分に誇りを持っている在米同胞たちと関わったとき。
この小さな気づきが、私たちの今後の動きに少しでもプラスになることができたらそれが、今回の訪問の成果だと思ってます。
★おまけ
LA初日の夜、乾杯ビールの後すぐさま出されたのは・・・
そうです。チャミスル。先輩方、皆さんお酒が強い強い・・・
2日目はわずかな時間を使ってハリウッド観光へ!
滞在時間は約40分程度でしたが、渡米感満喫です^^
2日目の夜、最後はやっぱり韓国料理で締めくくりました。
今回のような貴重な訪問を実行できたのは、
YBLN代表 高海正さんのご協力と現地ですべての案内を担ってくださった柳喜俊さんのおかげでした。
この場を借りて、改めて御礼申し上げます。
青年会神奈川県本部
李紗栄