あんにょんブログ
青年会みんなの情報ブログ大事な日本の名前ですけど何か?~在日韓国人のシドニー滞在記~
こんにちは。
オーストラリアから、しげきむです。
つい先日、僕が日本で使っている名前で死ぬほどイライラさせられました。
日本では普通に使えている日本の名前が、海外だとここまで使えないとは・・・普段通名を使っていて海外志向がある方に役立ててもらえるような記事にしました。
ことの発端
現在僕の状況としては仕事を探していて、その一環でRSAという資格を取りました。
このRSAを簡単に説明すると、Responsible Service of Alcoholを略したもので、オーストラリアでアルコールを提供する仕事に就く(例えば、バーとか飲食店とか)なら、パートタイマーでもフルタイマーでも全ての働き手が持っていないといけない資格のことです。つまり、飲食店でバーテンダーやホールスタッフをするなら必須の資格です。
仮資格の試験は難なく突破して、残すは州のサービスセンター(いわゆる市役所の派出所)に資格証(カード)発行の手続きをするのみ、その日はその手続をしに行きました。
事前の下調べで、身分証明に合計100点分の証明書が必要で、
パスポート (70点)
クレジットカード (25点)
国際免許証 (40点)
銀行のデビットカード (25点)
ワークライセンス(25点)
Etc…
受け取った英語の書類にこれらの記載があり、もちろん目を通し必要そうなものを片っ端から用意。
某留学サイトには、日本語でRSAカード取得の必要書類が書かれていて、念の為チェック済み。ここには国際免許という記載がありました。
申請当日
州のサービスセンターに到着
まず初めに、受付でRSAカードの申請に来たことを伝えると、早速持ってきた身分証明書の確認が始まりました。
パスポート。
これは難なくクリア。「OK」
そしたら、その2秒後、「国際免許は使えない」と。
どうやら日本から持っていった国際免許は、Drivers licenseではなくてDriving permitだから。
英語表記よく見りゃ確かにそうなってる。
この時点で日本語の某サイトの情報は余裕で間違ってるわけです。
当の国際免許には、国際免許としか書かれてない。いわば「運転許可証」なわけです。
イライラのボルテージはこの時点で一気に50%ほどに。コンフリクションです。
はい、知らなかったことがすべての要因です。
次、オーストラリアの銀行口座の取引履歴(ステートメント)が必要ですと。
その場で銀行のサイトからログインしてプリントアウト完了。「OK」
あとはクレジットカードがあったのでそれを見せて、受付はクリア。
で、20分ほど待って、ついぞ窓口に呼ばれて、準備したもろもろの書類を見せて、はいおしまいと思いきや・・・
※かなり意訳
窓口「このクレジットカードはお前のじゃねえ」
俺「は?」
窓口「パスポートと名前がちげーだろ」
俺「いや、これ俺の日本の名前だから」
窓口「パスポートと名前が違う。法的には日本の名前はお前の名前じゃねぇ。この日本名がお前であることを証明する書類はあるか?ドライバーズライセンスとか」
俺「日本の免許書ならあるよ」
窓口「これじゃだめだ。英語じゃねえ。」
ぐうの音も出ないわけです。俺のだけど、いや、ごもっとも。
このとき、一瞬「漢字ぐらい読めろよ」と言いかけるもぐっとこらえる。
ここは英語の国だ。
しかし、この時点でフラストレーションは100%。
窓口「他の銀行口座のデビットカードがあれば大丈夫だよ」
俺「・・・(イライラしすぎて何も考えられない・・・Fxxx!!!)」
日本の免許書を追加のフィーを支払って翻訳してもうべくまた出直してくるかと諦めかけたその瞬間、出国直前にパスポートネームで銀行口座とデビットカードを作ってあったことを思い出し、なんとかセーフ。
窓口「OK」
留学エージェントに言われずとも、この銀行口座作っておいて良かった。。。
Not my day….
もし最後のデビットカードがなかったら、最もポピュラーなアルバイトさえ出来なかったわけで、なんとか命拾いしたことになりました。
このRSA取得のの講習会で周りイギリス人だらけで先生もmumbling、アジア人が僕だけだった方がまだ全然イージーな状況でした。
考えられうる対策
で、どうすればこの無用さを避けられたかと言うと、
・クレジットカードや銀行口座はパスポートネームにする。あるいは通名のものと使い分ける。
・英語の運転免許書は念の為持っておく
役所が運転免許を翻訳するサービスを提供している場合があります。パスポート以外の身分証明書のを求められることもあるのでバックアップとして持っておくことをオススメします。
・日本語のサイトは参考程度(情報が古い場合がある)
・海外でパスポートネーム以外は身分証明にはならないと知っておく
・所属先の名前は通名にしてもらう
特に日本では海外全般の名前に慣れていない人が多いので、戦略的に通名を使いたい人もいるはずです。会社には本籍を明かしているかと思いますが、名刺には文字通り通り名として、日本名を使うのも一つの手かもしれません。
こんな感じでしょうか。
と、まぁ準備さえしていれば避けることができた問題でした。
みなさんも海外に住まれることがあれば、早めに対策を取られることをオススメします。
それでは、また次回。
(しげきむ)