第三次韓流ブームの到来の兆しか 今、最も注目を集めるアイドル達~男性アイドル編~
昨年末の紅白では、TWICEが韓流枠として、6年ぶりに出場を果たし、東方神起はユンホ、チャンミン、ともに兵役義務が終了し、約2年ぶりに日本での活躍を再スタートさせ、ドーム公演も大盛況で幕を閉じた。
これは、ヨン様ブームが巻き起こった第一次韓流ブーム、そして、東方神起や少女時代などK-POPアイドルが中心となって巻き起こった第二次韓流ブームに続く、第三次韓流ブーム到来の兆しではないだろうか。
女性グループではTWICE、男性グループでは東方神起を筆頭に、他にも第三次韓流ブームを牽引するであろうアイドルグループが数多く存在する。そこで、今、もっとも勢いがあるホットなアイドル達を紹介したいと思う。
まずは、日本で不動の地位を築いたBIBANGの功績を忘れてはならない。
東方神起とともに、第二次韓流ブームの立役者として活躍した彼らは、2016年には韓国出身のアーティストにも関わらず、ドーム公演の盛況さから、日本の音楽史上最多の年間観客動員数の記録を塗り替えるという偉業を達成。しかし、昨年、TOPが一足早く兵役へ。残念ながら、今年は、残りのメンバー4人が揃って入隊予定なので、しばらくBIGBANGの活動は目にすることがなさそうだ。
BIGBANGの人気を凌駕しそうなのが、“バンタン”の愛称で親しまれている7人組からなる防弾少年団(BTS)である。
JYPエンターテイメントで活躍していた作曲家が事務所を設立し、バンタンをプロデュース。当初は、SMエンターテイメントやYGエンターテイメントなど、大手事務所に阻まれ、鳴かず飛ばずであったが、その実力が徐々に認められ、今や本国韓国でもトップアイドルといっても過言ではない。2017年10月に開催された初のドーム公演はチケットが取れないほどの盛況ぶりだったのだ。
バンタンに続く人気アイドルといえば、EXO、そしてSHINeeである。
EXOは太陽系外惑星を意味するExoplanetから命名されており、“未知の世界からきた新たなスター”というコンセプトのもと、それぞれのメンバーが超能力を備えているという斬新な設定の9人組からなる大型ユニットだ。
2013年のデビューアルバムから、昨年発売したフルアルバム、全4枚、すべてが100万枚突破という偉業を達成している。もともとは韓国人メンバー8人に加え、中国人メンバーが4人いたのだが、事務所であるSMエンターテイメントと契約を巡るトラブルで3人が脱退。しかし、残る1人も昨年のアルバムから活動に参加しないという状態が続いている。
そして、忘れてはいけないのが、昨年末、メインボーカルだったキム・ジョンヒョン氏が死去し、涙にくれる間もなく4人でのスタートを切ったばかりのSHINeeだ。
こちらもBIGBANG、東方神起に続き、第二次韓流ブームの立役者としても知られているグループだ。2011年の日本デビュー後、数々のドームコンサートを成功させ、着実にその名を日本に定着させてきた。BIGBANG、東方神起ともに、息の長いアイドルグループとしても知られている稀有な存在でもあるのだ。
ほかにも多くの韓流アイドルたちがいるが、どのアイドルグループが第三次韓流ブームを代表するアイドルになるか、今から楽しみである。
(次回、女性アイドル編に続く)
(松庭直)