あんにょんブログ
青年会みんなの情報ブログまぶしい一日(2005)
アンニョンハセヨ。
今回は有名ではないですが個人的に感慨深く見た作品を紹介させていただきます。
日韓合作オムニバス青春映画、“まぶしい一日”です。爽やかなタイトルですよね。
そうです爽やかで甘酸っぱく時にはほろ苦い青春映画です。
3つの短編映画で構成されたオムニバス映画なのですが、それぞれとある場所で起きた一日の出来事を短編映画にまとめてあります。
一作目は日本から済州島に訪れた女の子二人組の宝探しを描いた、”宝島”。
二作目は日本に行ってしまった母親に会うため、悪いことしながら飛行機代をためる男子高校生を描いた”母を訪ねて三千里”。
そして三作目は仁川空港で働く韓国人女性と飛行機に乗り遅れた日本人男性の不思議で奇妙な一日を描いた”空港男女”。
この映画は韓国初の独立映画専門の製作配給会社であるインディストーリーという会社が2005年に制作しました。3作合計で製作費5千万ウォン、宣伝費3千万ウォンという非常に低予算で作れた映画ですので、荒削りの部分もありますが、青春の力を感じることができる3作となっております。青春っていいなぁと思うことでしょう。
実はこの作品、日本からすると終戦60周年、韓国からすると光復節60周年の節目に新たな日韓関係を捉えるプロジェクトとして作られた映画です。2002年に日韓ワールドカップがあり、冬ソナブームの真只中だった2005年、その当時流れていた新たな日韓関係への希望を垣間見ることのできる作品な気がします。
ですが、その当時の雰囲気を想像すると、ここ数年の戦後最悪とも呼ばれている日韓関係が悲しく思えてきます…
歴史問題など、個人ではどうしようもない問題が両国の間にあるのは確かですが、こういう時ほど個人個人の草の根交流により、お互いの繋がりを作ることが大切だと思います。
そう強く思うのですが…コロナの影響で日韓を行き来する人の数も激減してしまいました。戦後最悪の日韓関係、さらにコロナによる往来の激減。
この状況を非常に危険であると個人的には感じています。
しかし!会えなくても、離れていても、オンラインでもDVDでも見ることのできる映画の力で(映画館で見るのがベストですが)、この危機的状況を改善することができれば良いなと思っています…!
この映画から溢れる希望のようなものを感じてそう思いました。
私もそんな映画を作りたいと思い、実は現在制作準備中です!
無事に撮れると良いのですか…!
最後にどの作品に出ているかはネタバレになるので秘密ですが、3作品の中のうち1つの作品に在日韓国人が描かれている映画があります。韓国映画の中に登場する在日の姿とはどのようなキャラクターなのでしょうか?それは映画を見てのお楽しみです。
それではまた次回お楽しみに!
ジニュン