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SHINeeのジョンヒョンからみる自殺を取り巻く韓国の現状

SHINeeのジョンヒョンからみる自殺を取り巻く韓国の現状

“僕は内側から壊れた。ゆっくり僕を食い荒らした憂鬱は結局僕を飲み込み、僕はそれに勝てなかった。僕は僕を憎んだ。途切れる記憶を握り、いくらしっかりしなきゃと叫んでも答えはなかった。詰まった息を楽にしてあげられないなら止めたほうがいい”
《キム・ジョンヒョン氏の遺書一部抜粋》

 

昨年末、悲しいニュースが飛び込んできた。韓国で大人気のSHINeeのメンバーであるジョンヒョンが自殺をし、韓国は大きな悲しみに包まれた。そのニュースは海を越え、日本でも大々的に報道された。

 

振り返ってみると、韓国では、著名人の自殺が後を絶たない。日本でも名が知れている有名人をあげると、ドラマ『冬のソナタ』で、日本でその名を不動にしたパク・ヨンハ。そして、日本でもコアなファンが多いSG Wannabeの元リーダーであるチェ・ドンハ。女優では、映画『ブラザーフッド』で今後が期待されたイ・ウンジュに1990年代を代表する女優チェ・ジンシル。そして、その弟の俳優でもあるチェ・ジニョン。ここで挙げた全員が、20代から30代で命を絶っているのだ。

他にも、日本ではあまり知られていないが、著名な女優、俳優、モデル、そしてスポーツ選手やドラマプロデューサー、政治家など、多くの有名人たちが自殺をしている。

 

 なぜ、これほどまで韓国では著名人の自殺が後を絶たないのだろうか。
「よく言われていることですが、韓国ではネット上での中傷がかなりひどい。ひとたび、バッシングがはじまると、集中的にその人物をこき下ろす。韓国人は人の目を気にするきらいがあり、自殺した著名人の中には、バッシングを気にするあまり命を絶った人も多くいるのです」(韓国芸能事務所関係者)

さらに、韓国特有の芸能事情が絡んでいるというが。

「日本の芸能事務所より、韓国の芸能事務所は、利益を優先する傾向が強いと思います。そうなると、犠牲になるのは所属タレントです。事務所に過酷な労働を強いられるケースが多くあり、特にSHINeeの所属事務所であるSMエンターテイメントはその傾向が強いといわれています。ジョンヒョンもソロコンサートに、今年2月に開催される日本でのドーム公演など、かなりの過密スケジュールだったのではないでしょうか」(前出・芸能事務所関係者)

事務所側もジョンヒョンの不調を把握していたはずだが、目先の利益ばかりを優先するあまり、ジョンヒョンのSOSに気が付くことができなかった。事務所側だけの問題ではないが、今後、韓国芸能界にとっては、タレントを守るためには、火急に必要な改革ではないだろうか。

 

(松庭直)

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